歯科衛生学科実習

臨床実習で実践して確実に自分の力にする

設備の整った附属病院での実習

附属病院には開業医では一般的に見られない専門的な設備が整っており、学生はこれらを実際に見学・体験できます(一例)

嚥下内視鏡検査(VE)・嚥下造影検査(VF) - 摂食嚥下外来で行われる、食べ物を飲み込む機能を評価する特殊な検査機器です。これらは一般の歯科医院では珍しく、高齢者や障がいのある方の嚥下機能評価に欠かせないものです。

→摂食嚥下外来

マイクロスコープ診療 - 肉眼では見えにくい細部まで拡大して診療できる設備で、より精密な治療を可能にします。
→歯内診療部門

口腔内スキャナー - 従来の歯型採取に代わる最新のデジタル技術で、患者さんの口腔内を3Dデータとして取得できる設備です。

→クラウンブリッジ診療部門

多彩な専門診療科での実践的な学び

神奈川歯科大学の附属病院と附属横浜クリニックには、「障がい者歯科」「全身管理高齢者歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「保存科」「補綴科」「インプラント科」「口腔外科」など多数の専門診療科があります。一般的な歯科医院での実習では経験できないような専門的な治療や対応を学べるため、将来の選択肢が広がります。各診療科でローテーションしながら実習することで、幅広い知識と経験を積むことができます。

複数の医療専門職から学べる環境

専門医の歯科医師やハブラシコンセイエ認定歯科衛生士から歯科診療補助・介助、予防処置、保健指導を直接受けられます。
ハブラシコンセイエⓇとは他大学にはない神奈川歯科大学附属病院独自の認定制度で、患者さんへの口腔清掃指導に加え、日常使用する口腔ケア用品の選び方についても積極的に情報提供を行う、確かな知識と技術を持つ歯科口腔ケアのプロフェッショナルです。認定者は厳格な認定システム合格後、資格維持のための年1回の講習会受講に加え、専門セミナーやメーカー連携セミナーにも定期的に参加。実際に製品を体験しながら最新情報を学び、指導力の向上と知識のアップデートを常に図っています。
→専門医等一覧
→附属病院ニュースレター

医療現場で求められる実践力の養成

実習では「医療安全管理に配慮」しながら患者とのコミュニケーションや歯科処置を学びます。また「診療室の管理、感染予防などを含む歯科衛生士業務全般」についても実践的に学ぶことができます。
これらの経験は、卒業後すぐに現場で活躍できる実践力と自信につながります。

高齢者・障がい者施設と地域保健センターで学ぶリアルな現場

高齢者シミュレーターを活用した実習や社会福祉施設・障害者福祉施設での学びを通じて、介護が必要な方への口腔衛生管理を実践します。また、保健所や健康福祉センターで地域保健福祉事業の実際を学び、ノーマライゼーションの考え方を身につけます。高齢者や障がい者の口腔ケアが全身の健康に関わることを理解し、幅広い医療・福祉の場で適切なコミュニケーションと支援を行うことを目指します。(カリキュラムに記載)

小学校、幼稚園で集団歯科保健指導を実体験

口腔保健の向上を目指し、幼児・児童への集団歯科保健指導を実践します。児童の年齢に合わせた教材や指導案を作成し、予行演習を行った後、教育現場で実際に指導を実施。その後、振り返りを通じて評価・改善につなげることで、地域歯科保健を担う力を養います。

歯科保健指導実習

小学校の児童、幼稚園、保育園の幼児に対する、学齢に合った内容の集団歯科保健指導を体験します。地域歯科保健を担う一員としての能力を養います。

学内実習でしっかり基本をマスター

材料・器具取り扱い実習

歯科診療の補助、介助を行うために、材料および器具についてそれぞれの特徴を理解し、適切な取り扱いができるよう基本的技術を修得します。

スケーリング・マネキン実習

マネキンを使用し、スケーラーやデンタルミラーの基本操作、探針操作、歯周疾患予防のための歯石除去法を学びます。

相互実習

相互(学生同士)に体験することで患者さんを思いやる心や協力する態度を養い、エビデンスに基づいた知識と各自の技術の向上に努めます。

高齢者シミュレーター

介護の必要な方への口腔衛生管理の基本を学びます。様々な清掃用具の使い方や安全な清掃方法についてシミュレーターを用いて修得します。

OPEN CAMPUS